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東京都立目黒高等学校校歌の解説

都立目黒高等学校校歌は、土岐善麿先生の作詞、平井保喜(康三郎)先生の作曲によって完成され、1951(昭和26)年9月1日発表された。
目高新聞第3号によれば、高女時代に作られた校歌が、男女共学の新制高校に適さなくなったため、新校歌を要望する気運が起こり、1950年4月、生徒会を通じて全校に募集したが、適当な応募作品がなく、上記の両氏に依頼したという。

作詞者土岐善麿先生は当時日比谷図書館長、国語審議会会長であったが、校歌を通して「世界の中の日本という意識の下に、自己のすべてを生かし」、「常に清い気持で胸をはって進んでほしいと望まれた」と新聞は伝えている。
作曲平井保喜先生は、1973年紫綬褒章受賞の輝かしい経歴の持ち主であるが、校歌の作曲をあたって、「此の詩の持つ上品さと落着きを表す為、拍子として8分の6拍子を」選び、メロディーは若人に適した明るく楽しいものを選ぶよう努力された曲である。

この新しい校歌は生徒会・男女共学が完成年度にあたる3年目にタイミングよく発表され、生徒間の評判もよく、宮本校長も高校生に最適のものとほめておられる。

引用−「新校舎落成・創立80周年」記念誌/発行1999年10月30日 東京都立目黒高等学校
(編集 新校舎落成・創立80周年記念行事実行委員会「記念誌編集委員会」)


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